2010年 大腸全摘手術のため入院【全摘後4日目また手術】

大腸全摘手術(IACA)を受けてから4日後に、また開腹手術をすることになりました。
管理人自身の記憶と家族からの話をもとに、詳細にお伝えします。

状況

変わらず管(くだ)だらけで、リカバリールームにいます。

・酸素供給は鼻カニューレ(鼻の穴にあてるチューブ)
・首(内頸静脈)にIVH(中心静脈栄養)
・背中に細い麻酔の管
・おなかの左側に太っといドレーン
・尿道カテーテル
・おしりにこれまた太っとい管

体調

出血多量で、生命が危うくなってきたので、開腹止血術を受けることになりました。
大腸全摘手術(開腹)から4日後に、また開腹手術です。

出血多量で生命の危機

大腸全摘手術後に縫合したところから少し出血することはあるので、出血自体は問題ではないが、管理人の場合は、明らかに出血量が多く、それが続いていました。

大腸全摘後の4日目、昼頃から大出血が起きたようで、病院は家族(夫)へ早めの来院を要請。到着時にはすでに輸血量は1600ccに達していて、その後もさらに輸血が続きました。
(家族は先生から「生命の危険があると判断すれば輸血をする」と言われていた)

輸血するそばから、おなかのドレーンからどばどば血が出て、床に置いたバケツに溜まっていた。

管理人の顔色は青白く、家族が管理人の顔に触れたところ冷たかったそうです。

症状

前日より悪化しました。

・激しい腹痛
(おなか全体がモーレツに痛いが、みぞおちのあたりが特に痛い)
・激しい頭痛
・拍動のタイミングで「ザッ、ザッ」と頭の中で音が響く
・強いさむけ
(あんかや電気毛布で充分温められていましたが温かさを感じない)

輸血の様子など

・出血量が多く、輸血パックの解凍が追いつかない
・凍っている輸血パックをぬるま湯につけて、少し解かしてから、点滴棒にかけて、血液が通るチューブを看護師さん2~3人で握って、冷たすぎる血液を手で温めてくれていた
・病院に保管されている管理人の型の血液在庫が少なくなり、日赤に連絡していた
・血液を循環させるため、ふくらはぎにはめるマッサージ器を、看護師さんたちが研修医の先生に取りに行かせていた

看護師さんたちの会話

看護師さんたちは、管理人が寝ているベッドを挟んで、両側から様々に処置をおこないます。
そのさなか、管理人の頭越し?身体ごし?におやつのプリンの話をしていたことを、死にそうに苦しい中でも不思議と覚えています。
先生からの説明はところどころ忘れているのに…(笑)

A看護師さん
A看護師さん

差入れのプリンが冷蔵庫に入ってるからね~

B看護師さん
B看護師さん

了解~!


看護師さんたちの通常運転に、さすがプロだなぁと感心&とても心強かったです。

麻酔医とのやりとり

麻酔科の先生が麻酔の状態などを確認しつつ、家族と色々話をしたあと、しばらくしてこう尋ねました。

先生
先生

ところで、あんた誰?

家族
家族

夫です。

コントですか?
「もう、○○先生ったら~!」と看護師さんたち大笑い!
(天然色強めの先生のようです)
とりあえず、場が和んでなによりです。

診断と手術

担当医の診断

その日は、日曜日でしたので、緊急呼び出しで担当の先生が駆けつけ、診察の結果「みぞおちあたりの痛み」が決め手となり、出血箇所を特定されたようです。

手術前の説明

先生から家族に対しての説明です。

・出血箇所を縫合する手術になる
・それほど難しい手術ではない
・外科手術であるため、絶対的な安全は保障できない

説明後、家族が同意書(手術と輸血)にサインする。
輸血は事後承諾ですね。

手術内容

緊急手術だったので、手術室の温度が上がるまで待機でした。

・手術名:開腹止血術
・切開部位:へそ上から、へその左側を回り縦方向に切開(全長約12cm)
      前回の切開部を再切開
・手術時間:2時間30分~3時間未満

前回(4日前)は、へそ下7cmで済んでいたのですが、へそ上からの切開に…。

手術後の説明

先生から家族に対しての説明です。

出血箇所を縫合し、他の出血箇所がないことを確認して手術終了。

・出血箇所:胃付近の動脈から出血
・出血の原因:不明(詳細は下記)

不明なりに説明はありました。

・大腸全摘手術(4日前)がきっかけと考えられる
・出血箇所が元から弱っていた可能性もある
・手術の終わりには、おなかの中を生理食塩水で洗い、出血や異物の有無などを確認しておなかを閉じるので、手術時に血管を傷つけて出血があれば、すぐにわかる
・動脈に傷をつけたのであれば、なおさら、すぐにわかる

【読んでくださるかたへのお願い】
当ブログの内容は「いち患者」である管理人の実際の体験と感想であり、医学的な助言や診断、治療を目的としたものではありません。
症状や治療等の医学的判断については、必ず医師などの専門家にご相談ください。

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